2026年8月12

「歯の黄ばみが気になってクリーニングを受けたけれど、思ったほど白くならなかった」
「ホワイトニングとクリーニングって、何が違うの?」
このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
実は、一言で「歯が黄色い」といっても原因はさまざまです。歯の表面に付着した着色であればクリーニングで改善できますが、歯そのものの色が黄色い場合には、クリーニングだけで白くすることはできません。
今回は、歯の黄ばみの原因と、クリーニング・ホワイトニングの違いについて詳しく解説します。
歯が黄色く見える原因は大きく2種類
歯の黄ばみは、大きく「歯の表面についた着色」と「歯の内部に沈着した色素」に分けられます。
コーヒー、紅茶、緑茶、赤ワイン、タバコなどによって歯の表面に付着したステインは、クリーニングによって除去できる場合があります。
一方で、歯の内部に沈着した色素についてはクリーニングでは落とせません。
また、歯の表面を覆うエナメル質は半透明で、その内側にある象牙質は黄色みを帯びています。加齢などによってエナメル質が薄くなったり、象牙質の色が濃くなったりすると、歯が以前より黄色く見えるようになります。
ホワイトニングは歯そのものの色を明るくする
ホワイトニングでは専用の薬剤を使用し、歯の内部にある色素に作用することで歯そのものの色調を明るくしていきます。
そのため、
「クリーニングをしても黄色さが残る」
「昔より歯が黄色くなった」
「笑った時にもう少し明るい印象にしたい」
という方にはホワイトニングが適している場合があります。
ホワイトニングには、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、ご自宅で専用マウスピースを使用する「ホームホワイトニング」があります。
それぞれ白くなるスピードや持続性、生活スタイルとの相性が異なるため、ご希望に合わせて選択します。
「真っ白」にすることだけが審美治療ではありません
ホワイトニングというと、真っ白な歯をイメージされる方もいるかもしれません。
しかし、自然で美しい口元を作るためには、単純に白ければよいわけではありません。
肌の色や唇、周囲の歯とのバランスによって、自然に見える明るさは異なります。
特に前歯にセラミックなどの人工歯が入っている場合、ホワイトニングで天然歯だけが白くなると色の差が目立つことがあります。
将来的に前歯のセラミック治療を検討している場合には、「先にホワイトニングを行い、その色に合わせてセラミックを製作する」といった治療計画を立てることもあります。
ホワイトニングでは白くならない歯もあります
すべての歯が同じようにホワイトニングできるわけではありません。
例えば、
- セラミックやプラスチックなどの人工物
- 神経を失って変色した歯
- 特定の原因によって強く変色した歯
などは、通常のホワイトニングでは十分な改善が得られない場合があります。
このような場合には、歯の状態に応じて別の治療方法を検討します。
自分にはクリーニングとホワイトニング、どちらが必要?
「歯を白くしたい」と思った時に、まず重要なのは黄ばみの原因を確認することです。
表面的な着色が原因なのか、歯そのものの色なのかによって必要な処置は変わります。
また、虫歯や歯周病がある場合には、先にそちらの治療が必要になることもあります。
当院では、単に「白くする」だけではなく、お口全体の状態や患者さんが希望される仕上がりを確認した上で適切な方法をご提案しています。
「クリーニングをしても歯の黄色さが気になる」
「自分の場合はホワイトニングで白くなるの?」
という方も、お気軽にご相談ください。
【監修者紹介】
佐藤 健人(さとう けんと)

東京医科歯科大学歯学部卒業後、東京医科歯科大学歯学附属病院にて研修。
その後、東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科う蝕制御学分野の非常勤講師を務める。
2024年に《Link歯科・矯正歯科 駒込》を開業し、”低侵襲な治療で、歯の健康を守る”をモットーに地域密着型の診療スタイルを貫いています。
経歴:
- 2011年 東京医科歯科大学 歯学部卒業
- 2011年 東京医科歯科大学歯学附属病院 臨床研修医
- 2012年 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科う蝕制御学分野博士課程入学
- 2016年 同修了(歯学博士)
- 2016年 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科う蝕制御学分野 医員
- 2020年 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科う蝕制御学分野 非常勤講師
- 2024年 Link歯科・矯正歯科 駒込 開院
