2025年4月21

歳をとったから、もうインプラントは無理だと思っていた…」
そんな声をよく耳にします。確かにインプラントは外科手術を伴うため、「高齢者には向かないのでは」と不安に思う方は多いでしょう。
しかし実は、年齢そのものがインプラント治療の直接的な制限にはなりません。
この記事では、高齢者でもインプラント治療が可能な理由や注意すべきポイントをわかりやすく解説します。
【目次】
インプラント治療とは?簡単におさらい
高齢者にとってのインプラントのメリットとは?
年齢は本当に問題なのか?インプラントと年齢の関係
高齢の方がインプラントを受ける際の注意点
よくある質問Q&A
まとめ:高齢でもインプラントは可能!大切なのは“年齢”より“健康状態”
1. インプラント治療とは?簡単におさらい
● そもそもインプラントとは?
インプラント治療は、歯を失った部分のあごの骨に人工の歯根(主にチタン製)を埋め込み、その上に人工歯を装着する方法です。天然歯のような見た目と噛み心地が得られることから、幅広い年齢層に人気です。
● 他の選択肢との違い
入れ歯:取り外しが必要/ズレやすい/噛む力が落ちやすい
ブリッジ:隣の健康な歯を削る必要がある
インプラント:しっかり固定され、他の歯に影響を与えない
2. 高齢者にとってのインプラントのメリットとは?
高齢になるほど「しっかり噛める」ことが健康のカギになります。インプラント治療には以下のようなメリットがあります。
● 噛む力がしっかり戻る
インプラントはあごの骨に固定されるため、天然歯に近い噛み心地が得られます。これにより、食べる楽しみが戻り、食生活の質が向上します。
● 見た目も自然で若々しく
入れ歯のように外れたりズレたりせず、自然な見た目を保てるのも大きな魅力。見た目に自信が持てることで、外出や人との会話が楽しくなる方も多いです。
● 骨が痩せにくくなる
歯を失ったままにしておくと、あごの骨は徐々に痩せてしまいます。インプラントは骨に力が加わるため、骨の吸収を防ぐ効果も期待できます。
3. 年齢は本当に問題なのか?インプラントと年齢の関係
● 高齢だからといって断られるわけではない
実際、70代・80代でインプラント治療を受けている方は多数います。
重要なのは年齢そのものではなく、「全身の健康状態」や「お口の環境」なのです。
● 判断基準は“体の状態”と“骨の量”
インプラントの可否は以下の要素で判断されます:
心疾患や糖尿病などの持病のコントロール状況
あごの骨の質と量
治療後のメンテナンスが可能な生活習慣
骨が足りない場合も、骨造成やサイナスリフトなどの処置で対応できる場合があります。
4. 高齢の方がインプラントを受ける際の注意点
【1】持病がある場合は主治医と連携を
● 糖尿病・高血圧・骨粗しょう症など
持病がある方でも、コントロールされていればインプラントが可能な場合は多いです。主治医との連携が必要となるため、事前にしっかり相談することが大切です。
【2】メンテナンスの意識が持てるかどうか
● インプラントは“入れたら終わり”ではない
治療後は定期的なメンテナンスが必要です。年齢にかかわらず、自分でケアができるか/通院できるかが重要な判断基準になります。
【3】生活環境もポイントに
● ご家族のサポートの有無
ご高齢の方の場合、ご家族のサポートがあるとより安心です。通院の付き添いや口腔ケアの補助があるかなども治療判断に関わります。
5. よくある質問Q&A
Q1:80代でもインプラントはできますか?
A:可能です。健康状態や生活環境が整っていれば、80代でも問題なく治療されている方は多くいらっしゃいます。
Q2:インプラント手術は危険ですか?
A:局所麻酔で行い、比較的リスクの少ない手術です。持病がある場合は主治医と相談のうえ、安全を最優先に対応します。
Q3:インプラントの代わりに入れ歯の選択もできますか?
A:もちろん可能です。患者さんの希望や状態に合わせて、入れ歯・ブリッジ・インプラントの中から最適な方法をご提案します。
6. まとめ|高齢でもインプラントは可能!大切なのは“年齢”より“健康状態”
インプラントは「若い人向けの治療」というイメージがありますが、実際は高齢の方でも多くの方が安全に受けている治療法です。
✔ 年齢で諦めず、まずは相談してみること
✔ 健康状態や生活習慣を総合的に判断すること
✔ ご家族のサポートやメンテナンス体制も確認すること
これらをふまえて判断することで、「しっかり噛める」「見た目に自信が持てる」生活を手に入れることが可能になります。
当院では、ご高齢の方のインプラント相談も随時受付中です。ご不安な点は何でもご相談ください。セカンドオピニオンも大歓迎です!