2024年10月02
Link歯科・矯正歯科駒込です!10月に入りましたが、まだまだ暑くて衣替えに悩む今日この頃です。
さて、当医院ではできる限りご自身の歯で噛めるように歯の保存に力を入れておりますが、どうしても保存が難しく、そのままにしておくと他の歯に悪影響を及ぼしかねない場合は抜歯をご提案するケースもあります。抜歯後にそのまま放置することはよくないため人工的な歯(インプラント、ブリッジ、入れ歯など)で補う必要があります。(前回のコラム参照)
その際に「どの方法がいいですか?」と患者様に聞いて頂くことも多いのですが、「その患者様が何を優先されたいか」によってベストは方法は違ってくると思います。
残りの歯を守るにはインプラント治療
当医院では「患者様の残りの歯を守ること、快適にご自身の歯のように噛めること」をまず一番に考えますので、その点においてはインプラント治療がベストな方法だと考えています。
ブリッジや入れ歯は残っている歯を削ったり、人工の歯を支えるために力の負担が大きくなります。また、入れ歯は固定式ではなく取り外し式なので違和感が大きくなり、噛む能力も劣ってしまいます。しかし、患者様の中にはコストや治療の簡便さを重視される方もいらっしゃるのでその場合はブリッジや入れ歯をご提案することもあります。
一度削った歯は元に戻せない
時折、「インプラントも検討しているけど決断がつかないのでひとまずブリッジか入れ歯にしておいて後からインプラント治療はできますか?」とご質問を受けることがあります。
結論としては「可能ではありますが、最初からインプラント治療を選択した場合と比べるとデメリットがあります。」
まず、インプラント治療を選択する大きなメリットとして「残っている歯を削らない」ということがありますが、一度ブリッジや入れ歯を入れるために健康な歯を削ってしまったら元には戻せないので、削った歯に対しても再治療が必要となり、残っている歯へのダメージはさらに大きくなってしまいます。
インプラント治療にはベストなタイミングがある
もう一点大切な要素として、「抜歯をした瞬間からその歯の周りの骨や歯肉は痩せていってしまう」ということです。普段は歯の周りにある歯根膜という靭帯からの栄養供給により骨や歯肉などはそのボリュームが保たれているので、骨が薄い場合などは抜歯をするとその薄い骨は吸収されてしまいます。
インプラント治療のベストなタイミングは骨や歯肉の状態で変わりますが、抜歯と同時もしくは抜歯後できるだけ早くインプラント手術を行なった方が手術の難易度や時間、回数などご負担が少なくなることがあります。その点も「一旦ブリッジか入れ歯、後からインプラント治療」のデメリットと言えます。
ぜひ一度抜歯する前にご相談を
当医院では抜歯適応だと診断した場合も、いきなり抜歯をするのではなく抜歯後の治療計画を先にご相談させて頂いています。その理由は上述したように、その後の治療計画によって抜歯のタイミングなどを検討する必要があるからです。お困りの方はぜひ一度ご相談ください!